日本農村医学会学術総会抄録集
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第58回日本農村医学会学術総会
セッションID: 27-16
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FDG-PET検査における画質評価について
永沼 晃和森田 雅弘花田 達矢林 拓磨大原 秀樹前田 淳一近藤 規央
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抄録

〈緒言〉18F-FDG-PET 検査について,ファントム実験と 臨床画像の視覚評価を行い,投与量・収集時間の変化が画 質におよぼす影響について検討を行った。
〈方法〉NEMA NU22001image quality ファントムを使 用し,バックグランド・収集時間を変化させ撮像を行っ た。次に5段階評価の基準画像を作成し臨床画像の評価を 行った。
〈検討項目〉ファントム実験の画像に対し,体重あたり投 与量・収集時間の変化がコントラスト・均一性におよぼす 影響について検討した。基準画像の視覚評価と,体重あた り投与量・BMI 値との関係について検討した。
〈結果〉コントラストに関しては,投与量と収集時間との 関係性は認められなかった。均一性に関しては,投与量が 多く,収集時間が長いほど均一な画像が得られる傾向を示 した。視覚評価に関しては,体重あたり投与量が少なく, BMI 値が増加するほど画質が低下する傾向を示した。
〈考察〉コントラストに関してはカウント比が大きく影響 すると考えられるが,今回の実験法ではカウント比は変化 しないため関係性が認められなかったと思われた。均一性 に関してはカウント数のバラツキが影響すると考えられる が,体重あたり投与量の増加や収集時間の延長はバラツキ の減少につながるため関連性が認められたと思われた。視 覚評価については,体重あたり投与量の減少やBMI 値が 高いことは,全体のカウントが低下するため画質が低下す ると考えられた。

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© 2009 一般社団法人 日本農村医学会
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