日本農村医学会学術総会抄録集
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第59回日本農村医学会学術総会
セッションID: P2-A3-7
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職員の健康増進活動への取り組み
築山 こずえ布谷 佳子片山 香菜子坂口 身江子鈴木 亜湖天野 早紀岩田 佳子青木 孝稲垣 弘山田 晴生
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キーワード: ウォーキング, 健康増進
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抄録

_I_、はじめに 平成20年度より特定健診・特定保健指導が始まり、健康への関心と共に運動の必要性も知られるようになってきた。しかし健康のための運動の正しい知識を持ち、実践できている人はまだ少ない。我々は健康活動として、特定保健指導に限らず広い対象者に運動習慣を普及させる必要性を感じている。今回その試みとして厚生連本部職員を対象としたウォーキンク゛活動を行った。 _II_、対象および方法 ウォーキンク゛活動を「さんSUNウォーキンク゛」と名づけ本部内に告知して自由参加者を募った。コースを2kmとして朝就業前の30分間に実施した。期間を2クールに分け、第1クールは運動体験を目的に、平成21年2月3日より毎月3の付く日に計7回実施した。第2クールは運動の習慣化を目的に、平成21年10月~22年4月の毎月第3週の平日の連続5日間に計30回実施した。各クールで参加者に健康習慣に関するアンケート調査を実施した。 _III_、結果 第1クールの参加者は26名(20~60才代)、運動を実践している人は25%であった。全日程参加者は1名であった。第2クールの参加者は29名(20~60才代)、全日程の半数以上に参加した人は15名(52%)、全日程参加者は1名であった。全日程で参加者全員が30分以内にコースを完歩した。 アンケート調査では、実施前に「運動が健康に良い事はわかっているが実行できない」という声が多かったが、実施後は「朝早起きになった」「階段を利用するようになった」「普段より歩くようになった」等の生活習慣の変化もみられた。 _IV_、考察 厚労省「エクササイス゛カ゛イト゛2006」には健康の維持増進を目的とした具体的な運動例が示され、比較的短時間のウォーキンク゛等を生活習慣に取り入れることで効果があるとされている。しかし一般には運動を特別な事と捕らえるイメーシ゛がまだ残っており、実行の障害となっている。我々は、運動習慣の正しい知識・運動の体験・その習慣化を広く普及させる健康活動が必要と考えている。今回その試みとして本部職員を対象としたウォーキンク゛活動を実施した。この経験を基に健康活動を広げていきたい。

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© 2010 一般社団法人 日本農村医学会
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