日本農村医学会学術総会抄録集
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第60回日本農村医学会学術総会
セッションID: 1G-10
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日報の統一に向けた取り組み
~茨城県厚生連の6病院~
林 潤一
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キーワード: 日報
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抄録

〈はじめに〉茨城県厚生農業協同組合連合会(以下:茨城県厚生連)は、茨城県内で6つの地域中核病院を運営している。茨城県厚生連のソーシャルワークを担当する部署では、月次報告(以下:月報)を茨城県厚生連の本所に毎月提出している。しかし、月報の元となる日次報告(以下:日報)の作成基準が6病院で統一されていなかったため、データの比較や業務の改善に発展させることができなかった。そこで、6病院全体で日報の作成基準を統一していく取り組みをおこなった。その経過と現況を報告する。
〈取り組み〉6病院の代表者で日報の統一に向けた協議会を発足させた。
1.日報の内容の現状把握
 各病院で提出している日報の内容を確認した。
2.日報の作成基準の検討
 個別援助の作成基準は、“医療ソーシャルワーカー業務指針”を元に作成された日報をベースに、個々の事例をつきあわせて検討した。個別援助以外は、4つの項目に分けて直接入力できるようにした。
3.日報のフォーマットの作成
 数値を自動計算できるように電子化し、ソフトは汎用性の高いエクセルを使用した。
4.月報の内容、フォーマットの作成
 各病院で提出している月報から、必要項目を抽出して組み替えた。数値は、日報を反映し自動計算できるようにした。
5.ケース受付簿の作成
 個別援助の台帳を電子化し、データとして管理できるようにした。
〈まとめ〉2011年4月から6病院で統一された日報と月報、ケース受付簿の使用を同時に開始した。これまで同じソーシャルワーカー職として配置されていても、病院間で業務内容を把握することはできなかった。日報と月報、ケース受付簿を統一したことにより、業務内容を比較し分析することが可能となったため、業務の標準化が図られ、透明性や改善の同時性が確保された。

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© 2011 一般社団法人 日本農村医学会
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