日本農芸化学会誌
Online ISSN : 1883-6844
Print ISSN : 0002-1407
ISSN-L : 0002-1407
有機化合物電解還元壓研究(第27報)
フルフラールの電解還元壓
舘 勇
著者情報
ジャーナル フリー

1938 年 14 巻 11 号 p. 1371-1374

詳細
抄録

(1) ポーラログラフ法に依リフルフラールの標準電解還元壓(π0')並に飽和電流を各種pH價の溶液に就いて測定した.
(2) 飽和電流はpH價に依つて異なりpH價8に於て最大であつた.而してpH債6~8に於ては少くとも還元が連續的に2段に起る事を推論した.
(3) π-pH曲線はpH價~6の範圍に於てはdπ'0/dph=-0.07,7~10の範圍に於てはd範圍'0/dpH=0.03及び夫れ以上のpH價に於てはd範圍'0/dpH〓0.0の傾斜を示した.
(4) フルフラール或はペントーズの如きフルフラールに誘導し得る化合物の定性或は定量に封する應用に關し見解を述べた.

著者関連情報
© 公益社団法人 日本農芸化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top