1938 年 14 巻 11 号 p. 1371-1374
(1) ポーラログラフ法に依リフルフラールの標準電解還元壓(π0')並に飽和電流を各種pH價の溶液に就いて測定した.
(2) 飽和電流はpH價に依つて異なりpH價8に於て最大であつた.而してpH債6~8に於ては少くとも還元が連續的に2段に起る事を推論した.
(3) π-pH曲線はpH價~6の範圍に於てはdπ'0/dph=-0.07,7~10の範圍に於てはd範圍'0/dpH=0.03及び夫れ以上のpH價に於てはd範圍'0/dpH〓0.0の傾斜を示した.
(4) フルフラール或はペントーズの如きフルフラールに誘導し得る化合物の定性或は定量に封する應用に關し見解を述べた.