日本農芸化学会誌
Online ISSN : 1883-6844
Print ISSN : 0002-1407
ISSN-L : 0002-1407
ハイドロールの利用に関する研究(第4報)ハイドロールの電解還元
清岡 繁夫
著者情報
ジャーナル フリー

1961 年 35 巻 1 号 p. 1-4

詳細
抄録

ハイドロールを硫酸ソーダ,苛性ソーダより成る陰極液を用い,水銀或いはアマルガム化した鉛板の陰極によって電解還元した.その原料固形物濃度は110~250g/1,反応温度22~55°,陰極の電流密度2.0~3.0amp/dm2,消費電気量は所要理論量の160~500%の条件であった.
その結果,生成糖アルコールの收率62.8~97.3%,還元糖0.4~5.9%,やや右旋性を示し,ヘキシトールの外にオリゴ糖アルコールを含むと考えられる.

著者関連情報
© 公益社団法人 日本農芸化学会
次の記事
feedback
Top