1961 年 35 巻 1 号 p. 33-39
Elson-Morgan反応によるヘキソサミンの定量についての検討は従来グルコサミンを中心としておこなわれていて,ガラクトサミンについての検討はあまり詳細になされていない.したがって著者らはすべての実験に両ヘキソサミンを使用し,かつイオン交換クロマトグラフィーによる両ヘキソサミンの分別定量の場合,ヘキソサミンに混入する0.3N塩酸溶液中における定量条件を直交配列を応用して検討,グルコサミンの吸収極大波長は512mμガラクトサミンの吸収極大波長は530mμにある条件を満足し,かつ安定度,発色率の良好な定量条件をえた.なお前報とあわせ考えたときいろいろ注意すべき条件はあるが,特にアセチルアセトン試薬についての注意が充分はらわれるべきであると思われる.