1966 年 40 巻 11 号 p. 387-393
Taka proteinaseによるTAAの分解を行ない,次の諸点を明らかにした.
(1) TAAは変性,失活または化学的修飾されずともproteinaseの作用をうける.
(2) Proteinaseの作用をうけたTAAを透析すると,透析内液にα-amylase活性がみとめられ,外液にはみとめられない.
(3) Proteinaseの作用をうけたM-TAAは,電気泳動的,超遠心的において単一であり,易動度,沈降定数ともにTAAに比し小さい.
(4) Proteinaseの作用により,アミノ酸およびペプチドが遊離された.