日本農芸化学会誌
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有機リン剤の経時安定性に関する研究(第1報)
有機リン剤の加温虐待試験による自然経時変化の推定
竹原 啓小竹森 正人梶村 工
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1966 年 40 巻 11 号 p. 410-413

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抄録

(1) 農薬粉剤のうち,比較的経時変化の大きいメチルパラチオン粉剤,マラソン粉剤の分解速度が, W. Janderの固体反応速度式に適合することを見出した.
(2) 分解反応の速度定数と温度との間にはArrheniusの関係が分解率70%以下の場合に成立する.
(3) 加温虐待試験の結果より, Arrheniusの関係を用い,自然経時分解率を予測し,予測値と実験値とが合致することを確め,加温虐待試験の妥当性と有用性を確認した.

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