1966 年 40 巻 12 号 p. 469-473
原子吸光分析法による,配合飼料および原料中のマンガン,銅の迅速定量法について検討を行なった.
配合飼料や,比較的マンガン含量の多い原料(マンガン含量約5mg%以上)の場合は,常法どおりの乾式灰化処理によって得た試料溶液を,直接,原子吸光分析装置に噴霧して,吸光度を測定し,検量線からマンガン濃度を求めることができた.マンガン含量の少ない原料の定量および配合飼料,原料中の銅の定量は,試料溶液の直接噴霧による方法では感度が不足するため,有機溶媒抽出法(ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムと酢酸エチルを使用)を応用して,原子吸光分析法の定量感度を向上させて測定することができた.