日本農芸化学会誌
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緑豆発芽体のリボヌクレアーゼについて(第1報)
リボヌクレアーゼの精製および性質
石井 茂孝杉本 洋横塚 保
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1967 年 41 巻 7 号 p. 340-347

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抄録

緑豆発芽体のRNaseを約1,000倍に精製し,その一般的性質および特異性を検討した.
(1)至適pHは5.5であった.
(2)至適温度は75~80°の高温にあった.
(3)金属イオンによる活性化は認められなかったが,キレート剤により強く阻害された.
(4) DNAおよびbis-p-nitrophenyl phosphateには全く作用しなかった.
(5) RNAを加水分解して5'-nucleotideを生成した. mononucleotideの生成率は不均一で, 5'-AMPが最も多く, 5'-CMPの生成は最も低かった.
(6)本酵素は一種のendonucleaseと考えられた.

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