日本農芸化学会誌
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脂肪族ケトンのガスクロマトグラフィー
荒木 邦夫野田 万次郎
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1968 年 42 巻 7 号 p. 418-422

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抄録

(1) コハク酸ジエチレングリコール・ポリエステルを固定液相とするガスクロマトグラフィーによって,28種のC3~C25脂肪族ケトンの分離,定性を行なった.
(2) ケトンの保持値としてその保持比で表わしたほか,実用的な見地から,脂肪酸メチルのピークと比較して脂肪酸のECL値で表現することも試みた.
(3) 同一炭素数のケトソに,おける,カルボニル基の位置および側鎖の有無による保持値の変化について調査した.
(4) ガスクロマトグラフィーによる長鎖ケトンの定量のための検8量線を求めた.
(5) 本法を利用してヤシ油中のケトンの分析を行ない,4種のメチルケトンを検出,定量し,油脂中の臭気物質としてのケトンの定性,定量に有効であることを知った.

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