日本農芸化学会誌
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種子の成熟過程における遊離糖含有量の変化(第3報)
米,蔬菜および花卉植物について
松下 アヤコ
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1971 年 45 巻 1 号 p. 43-48

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抄録
米類,蔬菜類および花卉植物種子の成熟過程中に見出される遊離糖の質的または量的変化状況をPPCの切りとり,分割,溶出, micro-Bertrand法およびglucoseoxidase法を応用して測定を行なった. sucroseとglucoseの2種の糖類は試料の種子形成の初期から種子の成熟にいたる期間を通して常時存在する. raffinoseとstachyoseの2種の糖類は種子が成熟に近づくと出現する.種子の未熟時にはglucoseが主要な糖であり,種子の成熟時にはsucroseか,またはsucroseとraffinoseの2種の糖類が主要な糖になる.
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© 公益社団法人 日本農芸化学会
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