(1) Asp. cinnamomeus IAM 2040株の紫外線照射による人工突然変異株の誘起を試み,大部分の菌株は全α-アミラーゼ力,耐酸性α-アミラーゼ力とも,原株に比べ差異はなかったが,ごく一部の菌株では,耐酸性α-アミラーゼの特に優れたものと劣ったものが認められた.
(2)紫外線照射処理を4回繰り返して,耐酸性α-アミラーゼ力が,原株の6倍の生成能を持つ,Mutant No. 7117株が得られた.
(3) Mutant NO. 7117株は,原株に比べ増殖の温度では一致しているが, pHが酸性に傾いている外,分生子の着色において顕著な差が認められた.各炭水化物の利用性も変わっていた.