農業経済研究
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特別シンポジウム
学会企画と本誌投稿数の関係と改善策
草苅 仁
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2014 年 86 巻 2 号 p. 162-165

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抄録
日本農業経済学会の大会シンポジウムは,過去の24回のうち,時事問題が17回を占め,平均して50歳前後の報告者とコメンテーターで担われてきた.その結果,実証による批判的検討を重ねてきた学会の特徴が,しだいに希薄化した.こうした状況の中で,従来からの懸案である「本誌投稿数の低迷」は改善されず,新たに「若手研究者のシンポジウム離れ」が進行している.本報告では,学会が1)政策談議好きグループ,2)業績好きグループ,3)研究好きグループの3つに分断され,「合成の誤謬」が生じている現状を指摘し,若手の研究者・行政担当者を報告者に,中堅・シニア研究者を討論者に起用することで,企画担当の立場から改善策を提示した.
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© 2014 日本農業経済学会
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