国立のぞみの園紀要
Online ISSN : 2435-0494
重度知的障害者に対する行動障害軽減への取り組み
―排泄物の異食が消失した事例の支援から―
伊豆山 澄男田口 正子篠原 浩貴
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2014 年 7 巻 p. 72-77

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抄録

幼少期より激しい異食行為が続いている重度知的障害者男性への,入所施設における支援実践の経過をまとめる.支援方法の主軸としては,TEACCHプログラムによる構造化の手法を活用した.アセスメントを行い,支援計画を立案し,支援と検証を繰り返した結果,かなりの歳月を要したが,50年以上続いた排泄物の異食が消失した.この実践事例から,激しい行動障害のある人に対しても,冷静に事例を見据えつつ,継続的にアセスメントを行いながら,粘り強く支援することの大切さを改めて認識した.

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© 2014 独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園

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