日中言語文化
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『野火』における極限状況の人間性の喪失の一考察
肖 氷氷
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キーワード: 極限状態, 人間性, 信仰, 戦争
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2023 年 16 巻 p. 131-138

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抄録
『野火』は大岡昇平の代表作の一つで、大岡自身の戦争体験に基づき、第二次世界大戦末期のフィリピン戦場にある 日本軍の田村一等兵と彼が目撃した他の散兵たちの生き様を描いている。本論文は『野火』を中心に、極限状態における 人間性の喪失とその深層的意味を探究してみる。生理と環境の極限状態で、兵士は人間性と獣性の矛盾に陥り、ついには 完全に人間性を失い、同胞を殺して死体の肉を食べてしまう。『野火』はその過程と兵士の心の働きを通じ、信仰の無用さ と戦争批判を表している。
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