塩味病院神経内科
2008 年 67 巻 6 号 p. 351-355
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症例は 81 歳女性.炭酸リチウム (600 mg/日) を約 3 年間内服していたが,下痢,食思不振,悪心,嘔吐に続いて無言・無動となり入院となった.臨床症状および血中リチウム濃度高値 (2.02 mEq/L) から,本例を慢性リチウム中毒症と診断し,治療を開始した.入院第 6 日目に 38°C 台の発熱および胸部苦悶が出現し,翌日には心電図上著明な広範囲陰性T波の出現を認めた.リチウム中毒症離脱過程の心筋症および心不全の出現と考えられた.
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