日本大学医学部 6 年生エレクティブコース
日本大学医学部付属練馬光が丘病院小児総合診療科
2009 年 68 巻 5 号 p. 297-300
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要旨 急性巣状細菌性腎炎の小児 2 例を経験した.症例 1 は,発熱・腹痛で発症.白血球尿を認め,尿培養でE. coli を検出した.症例 2 は,発熱・痙攣で発症.尿沈渣や尿培養で異常はなかったが,水腎症と膀胱尿管逆流を認めた.2 例とも腹部造影 CT で本症と診断され,抗菌薬投与にて軽快した. 急性巣状細菌性腎炎は,多彩な臨床症状を呈し,尿所見で異常がみられないこともあり,原因不明の発熱には,本症も念頭におく必要がある.
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