日大医学雑誌
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症例報告
脂肪肉腫との鑑別を要した胸壁脂肪腫の 1 例
石本 真一郎村松 高四万村 三恵古市 基彦西井 竜彦竹下 伸二田中 洋子諸岡 宏明日暮 亮太塩野 元美
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2013 年 72 巻 2 号 p. 113-115

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抄録

症例は 61 歳の女性.胸部異常陰影を指摘されて当院を紹介受診した.胸部 CT で右第 7 肋間から胸腔内に突出する 4.5 cm 大の辺縁不整な腫瘤影を認め,一部胸壁に浸潤している様に発育していた.胸壁脂肪肉腫も考慮し,手術を施行.肋骨を切断のうえ十分な切除範囲をもって完全摘出した.病理診断は脂肪腫であり砂時計型の経胸壁型と考えられた.術後は特に問題なく経過し,術後第 7 病日に退院,現在再発の兆候もなく外来通院中である.

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© 2013 日本大学医学会
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