日大医学雑誌
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シンポジウム
ロコモティブシンドロームとは?
齋藤 修
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2015 年 74 巻 3 号 p. 122-127

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抄録

2013 年,日本人の平均寿命は女性が86.6 歳と2 年連続世界一,男性は80.2 歳と初めて80 歳を超え世界4 位に上昇した.65 歳以上の人口が8-10% を占めると高齢化社会と言われるが,日本ではこの超高齢化に伴い2010 年には65 歳以上の人口が23% を占めるようになった.また何らかの介護を享受する人口は2009 年には470 万人に増加している.介護を要する原因疾患は2010 年の統計では,脳血管疾患が21.5%,認知症15.3%,老衰13.7%,転倒・骨折10.9%,関節疾患10.2% と整形外科疾患が21.1% を占めているのが現状である.2007 年日本整形外科学会(JOA; The Japanese Orthopaedic Association) は“locomotive syndrome”(ロコモティブシンドローム)の概念を提唱した.ロコモティブシンドロームは略称でロコモ,和名で運動器症候群と言われ,JOA はその診断,予防対策を推進してきた.日本国民のロコモティブシンドロームに関する認知度は未だに低いが,我々整形外科医が認知度の向上,診断,予防対策に貢献しなければならない.

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© 2015 日本大学医学会
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