日大医学雑誌
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免疫チェックポイント阻害療法
八田 善弘
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2017 年 76 巻 1 号 p. 8-10

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抄録

免疫チェックポイントは本来は,過剰な免疫応答を起こさないようにするnegative feedback 機構である.しかし,一部の癌腫はこの機構を利用して免疫逃避を行っている.この機序に関与するT 細胞上のCTLA-4,PD-1,および腫瘍細胞に発現しているPD-1 のリガンドであるPD-L1 に対する抗体が開発され一部は臨床応用が始まっている.これらの免疫チェックポイント阻害薬はがん治療の方向性を大きく変えつつあるが,今後はどのような症例に効果が現れるのかを見極め,適切に使用していくことが求められる.

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© 2017 日本大学医学会
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