急性脳症を合併した腸チフスの1 例

儀保 翼; 森本 哲司; 吉田 圭; 森内 優子; 小川 えりか; 高橋 悠乃; 鈴木 潤一; 石毛 美夏; 渕上 達夫; 高橋 昌里

doi:10.4264/numa.76.2_87

症例報告

急性脳症を合併した腸チフスの1 例

儀保翼, 森本哲司, 吉田圭, 森内優子, 小川えりか, 高橋悠乃, 鈴木潤一, 石毛美夏, 渕上達夫, 高橋昌里

著者情報

キーワード: 腸チフス, 急性脳症, サイトカイン, 小児

ジャーナルフリー

2017 年 76 巻 2 号 p. 87-91

DOI https://doi.org/10.4264/numa.76.2_87

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抄録

集団食中毒で，急性脳症を合併した腸チフスの小児例を経験した．海外渡航歴はなく，発熱や消化器症状を主訴に入院．便・血液培養からSalmonella typhi が同定され，腸チフスと診断した．入院後みられた急性脳症は，後遺症なく治癒した．急性脳症発症時の髄液でIL-8，monocyte chemoattractant protein-1 が高値をとり，脳症発症にこれらのサイトカインの関与が示唆された．

責任著者(Corresponding author)

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