日大医学雑誌
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症例報告
潜在性結核感染母体から出生した児の1 例
加藤 理佐不破 一将米沢 文恵古川 真紀大沼 健一渡辺 衣里坂本 穆彦
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2017 年 76 巻 6 号 p. 297-299

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抄録

日本の結核患者数は減少傾向が続いているが,交通網が発達し,外国人労働者や訪日外国人が増加することに伴い,日本における外国人結核患者登録数は年々増加している.我々は,結核感染した外国籍の父と潜在性結核感染症と診断された外国籍の母から出生した児の1 例を経験した.今後,本症例のような潜在性結核感染母体からの出生例が増加することも考えられ,その対応について検討する必要がある.

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© 2017 日本大学医学会
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