日大医学雑誌
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症例報告
家族内感染で再発を認めた市中獲得型Methicillin-Resistant Staphylococcus Aureus USA300 株による皮膚軟部組織感染症に対する除菌効果
伊東 正剛釼持 順子西村 光司細野 茂春高橋 昌里
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2017 年 76 巻 6 号 p. 293-296

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抄録

1 歳女児が膿瘍形成を伴う皮膚軟部組織感染症を発症した.再発例でかつ家族内感染例であるため家族全員から検体を採取し,細菌培養検査から全て MRSA を検出し,遺伝子解析で USA300 株を同定した.家族全員に除菌を行い1 年が経過したが,母親以外に再発は認めず除菌は有効であったと考えた.母親が皮膚軟部組織感染症を再発した要因として,アトピー性皮膚炎のコントロール不良が考えられた.

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© 2017 日本大学医学会
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