日大医学雑誌
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症例報告
肺線維症による縦隔気腫と気腹症の1 例
永田 弥人赤羽目 翔悟西澤 司蓮見 禎行辻野 一郎小川 克彦鈴木 裕橋本 修相馬 正義
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2018 年 77 巻 3 号 p. 185-188

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抄録
症例は80 歳,男性.2011 年に悪性リンパ腫の診断で化学療法を受け完全寛解を得た.2015 年から肺線維症に対しステロイド治療を行っていた.今回,転倒を契機に悪性リンパ腫脳転移再発を確認し,放射線治療を行った.経過中に呼吸困難を認め,画像検査で縦隔気腫と上腹部に腹腔内遊離ガスを認めた.消化管穿孔の所見が乏しく,肺線維症による縦隔気腫・気腹症と診断した.呼吸器疾患に併発した報告が少なく,貴重な1 例として報告する
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© 2018 日本大学医学会
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