日大医学雑誌
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症例報告
多断面再構成 CT と TAPP 法が有用であった併存型鼠径部ヘルニアの 2 例
上瀧 悠介三松 謙司吹野 信忠上原 秀一郎越永 従道
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2023 年 82 巻 1 号 p. 49-53

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抄録

今回術前病型診断に難渋した鼠径部ヘルニアの 2 症例を経験したので報告する.症例 1 は 70 歳男性.右鼠径靭帯頭側に 4 cm 大の膨隆を認め,術前 CT で 2021 年度版鼠径部ヘルニア分類(新 JHS 分類)にて内鼠径ヘルニア(以下,分類に従い M3 のように表記)と診断した.術中所見で M3/F2 の併存型鼠径部ヘルニアと診断し TAPP 法で修復した.症例 2 は 82 歳女性.右鼠径靭帯頭側に 6 cm 大の膨隆を認め,身体所見と術前 CT でL2/F1 の併存型鼠径部ヘルニアと診断し TAPP 法で修復した.多断面再構成 CT は検出率が高く客観性があり,ヘルニア分類の診断に有用である.TAPP 法は併存型鼠径部ヘルニアの診断と確実な修復が可能な術式と考える.

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© 2023 日本大学医学会
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