お茶の水女子大学附属中学校研究紀要
Online ISSN : 2758-6742
Print ISSN : 2758-5360
試行錯誤と創意工夫のある「つくる学び」をつくる
〜各教科における見方・考え方を生かした創造的思考力を伸ば す授業のデザイン〜
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2022 年 51 巻 p. 38-

詳細
抄録

本稿は、2022年に行われたお茶の水女子大学附属中学校の教育研究協議会に置いて取り組まれた校内研究の記録である。 試行錯誤と創意工夫を重んじる各教科を横断する「つくる学び」の教育アプローチを作成することに焦点を当てている。この研究は、創造的思考を育成する過去の活動や方法論を振り返り、これらの学びを統合した将来のカリキュラムを提案する。 論文は、現代の教育が直面する様々な課題を概説し、ますます不確かで複雑な世界において柔軟で創造的な問題解決スキルの必要性を強調している。日本国内外の創造的思考を育成するための先行研究と実践を振り返り、「深い知識」と教科固有のコンピテンシーが創造性を培う上での重要性を引用している。 学校のアプローチは、各教科固有の視点と考え方を活用しながら、創造的思考を各教科に組み込むことである。研究は3年間にわたって計画され、教科間で創造的思考を育成し、最終的には学校の広範なカリキュラム全体にこれらを統合することを目指している。 要約すると、この記録は、多様な学習方法と教科固有の洞察を統合し、適用することで生徒の創造的思考を強化するための総合的な計画を明確に述べている。探求、実験、全ての学習領域にわたる革新的なアイデアの開発を奨励する学習環境の構築を提唱する。

© 2022 お茶の水女子大学附属中学校
前の記事 次の記事
feedback
Top