脳と発達
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原著論文
改訂版Stroopテストの年齢別標準値および干渉効果に関する指標の発達的変化
平澤 利美眞田 敏柳原 正文津島 靖子加戸 陽子荻野 竜也中野 広輔渡邊 聖子大塚 頌子
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2009 年 41 巻 6 号 p. 426-430

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抄録
 改訂版Stroopテストにおける年齢別の標準値を得るとともに, 干渉効果に関する指標の発達的変化について検討することを目的とし, 6~20歳までの健常児 (者) 281名を対象に検査を行った. Incongruent Color Naming (ICN), ICN - Color Naming (CN), ICN/CNなどの干渉効果に関する各指標の年齢による変化について単回帰分析を行った. その結果, 各指標において年齢による変化を認め, 各指標成績が示す最良値は16~17歳台であることが示され, 干渉課題の遂行には, 発達の完了が遅い脳局在や機能システムが関与していることが示唆された.
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© 2009 一般社団法人日本小児神経学会
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