脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
原著論文
早産・極低出生体重児の夜間睡眠行動の発達
安積 陽子高田 哲
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 43 巻 6 号 p. 448-452

詳細
抄録
 早期産児の睡眠発達を正期産児との比較から明らかにすることが本研究の目的である. 解析対象は早期産群18名, 正期産群23名であった. 早期産群は, 在胎週数26.5±2.3週, 出生体重879±188g, 修正月齢12.9±1.1カ月であった. 対照群の正期産群は在胎週数39.1±1.3週, 出生体重2,940±352g, 修正月齢13.1カ月±1.7カ月であった. アクチグラフ (マイクロ・ミニRC型) による1週間のデータ収集を実施し, 得られた睡眠データを早期産群, 正期産群で比較した. 修正月齢12カ月以下群では早期産群の夜間睡眠時間は, 正期産群に比して有意に短かったが, 13カ月以上群で正期産群との差は消失した. ACTX (身体活動が0以上の時間の割合) は両時点とも早期産群が正期産群より有意に高かった.
著者関連情報
© 2011 一般社団法人日本小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top