脳と発達
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原著論文
早産児にみられる小脳障害に伴う特異な不随意運動に関する検討
吉永 治美小林 勝弘遠藤 文香石崎 裕美子柴田 敬大塚 頌子
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2012 年 44 巻 3 号 p. 239-243

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抄録
 早産児に乳児期早期にみられた特異な不随意運動について検討した. この不随意運動は, 両上下肢を左右非対称にばたばたと不規則に動かす運動で, ballism, chorea様であり, いわゆるjitteriness様であった. ほぼ全例に小脳の低形成または小脳下部の欠損を認め, ほとんどが在胎27週未満出生であった. 29週以上の早産児, 大脳の障害のみの症例, 左右非対称のcystによる小脳圧排の症例では, この不随意運動はみられなかった. この不随意運動は修正3カ月頃から出現し, 特に坐位獲得を妨げるようであり, これを示した症例は後に重度のアテトーゼ型の脳性麻痺になった. 近年, 超低出生体重児における小脳障害が注目されているが, この特異な不随意運動は小脳障害の存在を示す指標となり得ると思われる.
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© 2012 一般社団法人日本小児神経学会
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