脳と発達
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テーマ企画4:自己免疫性脳炎Up-to-Date:自己免疫性脳炎の診断と治療
グルタミン酸受容体抗体の意義
高橋 幸利
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2013 年 45 巻 2 号 p. 99-105

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抄録
 非ヘルペス性急性辺縁系脳炎を代表とする神経細胞表面抗原に対する自己抗体の関与する脳炎では比較的予後が良いとされる. 非ヘルペス性急性辺縁系脳炎の抗NMDA型glutamate receptor (GluR) 抗体は, NMDA型GluRの内在化により脳炎症状を起こすと考えられているが, シナプス外NMDA型GluRの内在化により, グルタミン酸などによるGluR活性化—アポトーシス (興奮毒性) を抑制, 予後を改善している可能性がある. シナプスのNMDA型GluRは内在化されにくく, cAMP-response-element-binding-proteinリン酸化が保持され, 細胞生存が可能となっている可能性がある.
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© 2013 一般社団法人日本小児神経学会
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