脳と発達
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Tubular structureを認めた先天性筋ジストロフィー症の1例
三杉 信子小宮 和彦西野 朋子三杉 和章
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1978 年 10 巻 4 号 p. 335-337

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抄録

先天性筋ジストロフィー症 (福山型) は福山らによって報告された高度の知能障害と中枢神経の異常を伴う先天性筋疾患である. その成因については常染色体性劣性遺伝と考えられているが, 最近の剖検例の報告からは胎内感染を示唆する所見も得られている. われわれは先天性筋ジストロフィー症と考えられる1例にsystemiclupus erythematosus (以下SLE) の糸球体内皮細胞や小児の多発性筋炎の筋肉内血管に認められているtubular structureを見出したので報告する.

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© 日本小児小児神経学会
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