脳と発達
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細菌性髄膜炎罹患後hypsarhythmiaを呈した3例
経時的CTによる責任病巣の検討
鈴木 裕高田 昌亮大久保 修内海 康文末満 達憲有泉 基水馬場 一雄
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1982 年 14 巻 6 号 p. 541-548

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抄録
点頭てんかんの原因として細菌性髄膜炎はありふれたものとされているが, その症例報告はほとんどみられない. 我々は細菌性髄膜炎罹患後hypsarhythmiaを呈した3例を経験した. そのCT所見は, 臨床的に発作のある2例では皮質と中心部の障害が共存したが, 発作のない1例では中心部の障害のみであった. 他の臨床所見及び文献的考察に基づき, hypsarhythmiaは脳幹障害の表現であり, 点頭発作はあ発達段階の皮質障害の表現であると推測した.
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© 日本小児小児神経学会
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