1986年4月から1988年4月の間に福井医科大学小児科を受診し, 点頭てんかんと診断された12例についてCT, MRI検査を行った. CTでは, 皮質萎縮, 脳室拡大を認め, 予後との関係では, CT上異常所見を認めない特発群が良好な傾向にあった. またMRIでは, CT所見に加えて白質と灰白質の分化不良を全例に認め, これは点頭てんかんに共通の所見と思われた. またPVH (periventricular hyperintensity area) を8例に認め, 予後との関係についてCTと比較検討した結果, grade III, IVの5例全例が重度の発達障害であった. 予後を論ずる上で, 脳実質病変の描出に優れているMRIは, 従来のCTに比べて有用であると思われた.