脳と発達
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Sturge-Weber症候群の123I-IMPを用いたSPECT所見
CT所見と対比した検討
堀田 秀樹野崎 秀次浜野 晋一郎相原 敏則
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1990 年 22 巻 4 号 p. 341-348

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抄録
顔面または頭部に単純性血管腫を有す11例 (調査時年齢1歳0カ月~14歳2カ月) に123I-IMPSPECTを行った.痙攣, 片麻痺のない4例では, SPECT, X線CTで特異的所見を認めなかった.発達指数, 知能指数が80以上で, 痙攣, 片麻痺を有したいわゆるSturge-Weber症候群児4例では, IMPの局在的な低集積像を認め, X線CTにて同部位の石灰化, 萎縮像, 多数で造影剤増強効果をみた.発達指数, 知能指数が50~60で痙攣, 片麻痺がより強い3例では, 一側半球の広範なIMPの集積低下ないし欠損像を示し, X線CTにて同部位の著明な石灰化, 萎縮像, 多数で造影剤増強効果をみた.なお神経症状が強い1例の病初期に行ったSPECTで, 一側半球のIMP高集積像をみたことがあった.
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© 日本小児小児神経学会
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