脳と発達
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滋賀県における脳性麻痺の発生動向-1977~1986
鈴木 順子伊藤 正利富和 清隆
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1996 年 28 巻 1 号 p. 60-65

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抄録

1977~1986年度の10年問に出生した滋賀県の脳性麻痺 (CP) の疫学調査を行った.6歳児童数186,033に対してCPは202で, 有病率は児童千人当たり1.09であった.対象期間を前半期と後半期に分けても有病率の差はなかったが, 後半期には満期産のCPで原因が周産期と推定されるものが有意に減少していた.また, 極小未熟児の出生の割合が有意に増加していた.満期産のCPの約60%, 早期産のCPの約20%は周産期以前の要因によると思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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