脳と発達
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肺内パーカッションベンチレータ使用により持続する肺浸潤影の改善を得た重症心身障害者の1例
和田 直子村山 恵子金子 断行北住 映二
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2005 年 37 巻 4 号 p. 332-336

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抄録

高度の側轡を伴い, 胸部CT上に既存の治療では改善困難な気管支透亮像を伴う持続的な肺浸潤影 (consolidation) を認め, 気管切開下で人工呼吸器管理中の重症心身障害者 (33歳女性, 大島分類1) に肺内パーカッションベンチレータ (IPV) を使用した.
1週間に1回で導入し, 胸部理学療法も併行したところ, 23日目の胸部CT画像において増悪がみられたため, 使用頻度を1日1回とした.その結果, 34日目には画像の改善がみられ, 1日2回にしたところ44日目にはさらなる改善が認められた.また, 酸素化の改善も認めた.胸郭変形の著しい超重症心身障害児 (者) では, しばしば無気肺等の持続性肺病変の治療に難渋するが, IPVはその改善と日常の呼吸ケアに有効であった.

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© 日本小児小児神経学会
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