脳と発達
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頸動脈形成異常に合併した先天性Horner症候群
大瀧 潮後藤 知英三山 佐保子
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2007 年 39 巻 1 号 p. 63-65

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抄録

肺動脈閉鎖, 心室中隔欠損, 動脈管開存で1歳8カ月時に心内修正術をうけた6歳男児.幼少時より左顔面から肩にかけての発汗障害に気づかれていた.神経学的所見上, 左縮瞳を認め, Homer症候群と診断した.頭頸部造影CTで, 左総頸動脈および左外頸動脈の低形成, 左内頸動脈欠損を認めた.左頸動脈管は無形成であり, 先天性内頸動脈欠損に合致する所見であった.左前中大脳動脈は交通動脈を介して正常に描出された.頸動脈の形成異常に合併した先天性Homer症候群の報告はきわめて稀である.頸部交感神経系および頸動脈の形成には神経堤細胞 (neural Crest Cell) が関与することが知られており, 両者の発生を考える上で興味ある症例と考えられた. 先天性Homer症候群の患者においては, 頸動脈の形成異常の有無を検索する必要がある.

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© 日本小児小児神経学会
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