脳と発達
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発症前から画像変化を観察し得た先天性Monro孔低形成による一側性水頭症の1例
宮原 直樹斎藤 義朗田渕 貞治渡辺 高志前垣 義弘大野 耕策
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2008 年 40 巻 6 号 p. 489-491

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抄録

先天的なMonro孔低形成による狭窄によって一側性水頭症を発症した男児について報告する.新生児期・乳児期の頭部CTでは脳室に左右差はなかったが, 10歳時に頭痛を発症し, この際頭部MRIにて右側脳室の拡大が認められた.CT脳槽造影にて両側Monro孔の交通性は確認されたが, 右側脳室からの排出遅延が認められた.画像上Monro孔狭窄の原因となる病変は確認されなかった.内視鏡的透明中隔開窓術を施行され, 脳室拡大の軽減とともに頭痛の改善を認めた.術中の観察では器質的病変はみられず, 右側Monro孔が扁平な狭小化した形を呈しており, さらに脈絡叢や静脈で部分的に閉塞していた.これらが一側性水頭症の原因と考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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