脳と発達
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ヒト大脳の胎生期外顆粒細胞の病理学的意義について
堀 映
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1976 年 8 巻 6 号 p. 463-468

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抄録
日本人の胎芽, 胎児, 新生児終脳の胎生期外顆粒層細胞を発達病理学的に観察, 検討した.これは生理的状態では胎生3~4ヵ月頃に出現し, 8ヵ月以後出生までに急速に消退するが, 新生児期にまで残遺する好発部 (Carrefour insulo-temporo-hipPocampique) がある.おそらくアストログリアに分化すると考えられる外顆粒細胞は, 特殊な場合には, 脳表エクトピーを生じたところへ迷入し, あるいはそれがin situで神経細胞に分化する可能性が考えられた.
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© 日本小児小児神経学会
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