日本温泉気候物理医学会雑誌
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報告
温泉療法専門医制度の現状
出口 晃森山 俊男伊藤 恭卯津羅 雅彦西川 浩司真塩 清
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2015 年 78 巻 2 号 p. 147-151

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抄録

  温泉療法専門医の現状を知るために、日本温泉気候物理医学会研修指定施設にアンケート調査を行った。研修指定施設24施設中21施設(88%)から回答があった。現在、温泉療法専門医のカリキュラムには、学習すべき8つの疾患各論と8つの療法各論が記載されている。Fig. 1、Fig. 2に示すように、単独の施設で多くの疾患各論、療法各論を研修するのは困難である。より良いカリキュラムの構築と多くの施設への普及が重要である。これまで、各学会の研修施設は各学会がそれぞれの学会の基準で研修施設を指定してきた。今後は日本専門医機構の評価・認定部門が研修施設のサイトビジットを行う。カリキュラムを充実させることにより、温泉療法医制度も向上していくものと思われる。

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© 2015 日本温泉気候物理医学会
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