帯広大谷短期大学紀要
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寒冷地域に於ける婦人の衣生活 (第一報)
帯広市及びその周辺の働く婦人の実態について (その1)
土田 知恵子斎藤 節子
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1978 年 15 巻 p. A1-A9

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抄録

1.衣服の着用目的別着用形式では,職業を持つ働く婦人にとり,機能的な洋服は,衣服の管理,衛生,時間的な面からも望まれている。2.儀式の時の和・洋服に対する意識では,民族衣裳として日本古来のきものを着用したいという女性が多い。10代は,洋服を着る率が高いが,今後は,きものの格調の高さ,豪華さ,優雅な雰囲気に魅力を感じ,和服形式を取り入れていきたいという意向が強い。3.洋服調整方法とその感想では,現物をみて購入できるという利点から,既製品を利用する女性が圧倒的であったが,その反面,仕立の組雑,サイズ不足が悩みで,工賃の高いオーダーでも体型に合い,個性を生かす事ができるのなら,それぞれの衣服設計に利用していきたいと高年代層では答えている。4.ファッションの受容では,現代のめまぐるしいファッションの流れに於いて,流行には影響されず,あくまでも独自の衣服計画をいとなみたいとしながらも,実生活ではなかなか主体的な衣生活を営むことの困難さを訴えている。

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© 1978 帯広大谷短期大学
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