帯広大谷短期大学紀要
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自然科学・教育科学
寒冷地域に於ける婦人の衣生活 (第二報)
帯広市及びその周辺の働く婦人の実態について (その2)
土田 知恵子斉藤 節子
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1980 年 17 巻 Natural_Educ 号 p. 11-16

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抄録
北海道十勝地方の衣生活の実態を,帯広市及びその周辺に慟く婦人の協力により調査した結果,前回未報告に終った3項目について考察したのを要約すると,1 衣服を調製する時期は,各年令層を通し季節感に関係なく,経済的・社会的必要性に応じ衣服を調達し,着用する楽しみの中で,四季の変化を取り入れている。2 生活意識の違いから低年令層の方が被服費比率が高い傾向にあるが,著侈的傾向にならないためにも,正確な商品知識,科学的選択態度をやしなう事が,被服費支出の合理化につながる。3 未利用衣服は,友人・知人に利用してもらう,仕立て直して利用するというのが高年令層での傾向であったが,各年令層に於ける被服管理技術,生活経験と価値感の違いからと思われる。4 着用の実態では,職場での体感温度を54%が寒いとするにもかかわらず,特に下半身が薄着の傾向が低年令層に見られ,科学的な着用方法を身につける必要性を感じる。
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© 1980 帯広大谷短期大学
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