帯広大谷短期大学紀要
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食品公告片に関する研究
留田 明美池添 博彦
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1989 年 26 巻 p. A9-A20

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抄録

1.十勝地方で配布される、新聞折込食品広告片の特性を調べた。2.食品広告片の紙型、紙色、印刷、食品の種類、売出し期間、曜日、価格、数字、キャッチワード、広告文中語彙について分析した。3.広告紙片の色は白色が2/3で、他に黄、オレンジ、ピンクが認められた。紙型は、B4版が8割である。印刷面は片面と両面がほぼ半数で、両面印刷の半分は色違い印刷である。一色刷が5割、二色刷が3割で、赤および黒の印刷が多い。食品の種類では、魚介類、獣鳥肉類、果実類、野菜頻の掲載率は8割以上で高く、種実類、藻類、砂糖、茸類は低い。売出し期間は2日間が最も多く、曜日は土曜日より日曜日にかけてが多い。広告片に認められる価格は、3桁のものが7割である。数字は8と0が1/4ずつと両者で半数を占め、ついで1が1/6と、かなりの偏りが認められる。4.キャッチワードの平均語彙は3.6語である。使用頻度の多い(5以上)語彙の延べ頻度は、全語彙の総延べ頻度の48%であった。広告文中語彙はキャッチワード語彙との間に差が認められた。文中語彙の使用頻度90位(頻度5以上)までの延べ頻度は、全語彙の総延べ頻度の69%であった。

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© 1989 帯広大谷短期大学
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