耳鼻咽喉科展望
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頭蓋底疾患に対する最新のナビゲーション手術
—術中画像更新システムの活用—
鴻 信義松脇 由典
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2010 年 53 巻 1 号 p. 35-41

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抄録
頭蓋底領域は, 頭蓋内外の重要な血管や神経が密集している。したがって頭蓋底手術では, 正確なオリエンテーションと極めて慎重な鉗子操作が要求される。ナビゲーションシステムは, 術野の位置や周囲臓器との関係, また手術操作をすすめている方向を術者に的確に表示するため, 頭蓋底手術においては非常に有用な支援機器である。最新の機種は, 術中に撮影したアップデートなCT画像を器械内に取り込んでナビゲーション画面に表示し, リアルタイムなナビゲーション手術を可能にした。頭蓋内疾患や眼窩内疾患の手術時に, 病変の除去にともなって発生するbrain shiftやorbital shiftをナビゲーション画面上に反映するので, より円滑で的確な手術が行える。今後の頭蓋底ナビゲーション手術に不可欠な機能であると考える。
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© 2010 耳鼻咽喉科展望会
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