耳鼻咽喉科展望
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臨床
歯科インプラント治療に伴う上顎洞炎
中山 次久真崎 正美宮崎 日出海
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2010 年 53 巻 4 号 p. 234-238

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抄録
歯科領域においてインプラント治療は確立した治療であるが, その普及に伴って合併症の報告も散見されるようになった。我々の施設でも, インプラント治療に関連した上顎洞炎を3症例経験したので報告する。インプラント治療には, インプラントそのものの植立以外に, 上顎骨底に十分な骨量がない場合に行う上顎洞底挙上術がある。インプラント体や上顎洞底挙上術の際の骨移植材料が上顎洞内に迷入した場合は, 異物として除去することにより良好な経過をたどるが, 上顎洞内にインプラント体が穿通し上顎洞炎を引き起こした場合は, インプラントとして機能していることもあり, インプラントの抜去には歯科医師, 患者ともに否定的で治療に難渋する。今後, インプラント治療の普及に伴い, 歯科インプラント治療に伴う上顎洞炎が増加することが懸念される。
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© 2010 耳鼻咽喉科展望会
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