耳鼻咽喉科展望
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綜説
鼻中隔外鼻形成術
飯村 慈朗
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2022 年 65 巻 6 号 p. 232-239

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抄録

鼻中隔手術の目的は,鼻閉改善という機能改善である。本邦では,鼻の機能と形態は別の疾患として治療されてきた。しかし機能と形態は表裏一体であり,別々に治療するべきではない。機能および形態を同時にバランスよく治療する方が,機能改善度および患者満足度は高くなる。そのため現在は,一回の手術で機能と形態の改善を目的とした鼻中隔外鼻形成術(open sepotorhinoplasty,以下OSRP)が行われるようになった。しかしOSRPの適応判断には明確な基準となる検査,基準値などはなく,OSRPの手術手技も多岐にわたる。本稿では,当院で施行しているOSRPの適応判断および手術方法について解説をする。

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