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浜松医科大学薬理学教室
1993 年 36 巻 3 号 p. 377-401
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ペミロラストカリウム (TBX・T群) の通年性鼻アレルギーに対する有効性, 安全性及び有用性をトラニラスト (R群) を対照とした多施設二重盲検比較試験により検討した。
最終全般改善度はT群がR群に比しU検定にて有意 (p<0.01) に優れていた。また, 両群間の改善率をみると,「中等度改善」以上はT群47.7%, R群30.5%,「軽度改善」以上でT群79.3%, R群66.7%と両群問に有意差 (p<0.05) を認めた。有用度でも, T群はR群に比し優れており, U検定にて有意差 (p<0.01) を認めた。なお, 副作用の発現率は各々T群7.8%, R群11.1%であった。
以上のことより, ペミロラストカリウムは通年性鼻アレルギーに対して既に有用性が認められているトラニラストに比較し, 有意に優れていることが確認され, 有用性の高い薬剤であると結論された.