耳鼻咽喉科展望
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耳硬化症手術例の検討
矢部 武森山 寛
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1994 年 37 巻 3 号 p. 348-354

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抄録
昭和59年より平成4年までの9年間に, 当科でsmall fenestra stapedectomyを試みた耳硬化症例58例66耳について検討した。
性別は, 男性26例32耳, 女性が32例34耳であった。
術前聴力は骨導聴力においてCarhart's notichを認めたものが26耳 (39.4%) であった。気導聴力では37耳 (50.1%) がstiffness curveを呈していた。
術後の聴力の改善はほぼ満足できるものであった。しかし, small fenestra stapedectomyがmedium fenestra stapedectomyやtotal stapedectomyより良好であったとは言えなかった。
使用ピストンの長さは4.25mmのものが最も多く37耳 (56.1%) であった。
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