耳鼻咽喉科展望
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慢性副鼻腔炎に対するロキシスロマイシン (RXM) と荊芥蓮翹湯 (ツムラTJ-50) との併用療法
鈴木 栄一松生 愛彦上野 則之服部 康夫
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1995 年 38 巻 Supplement3 号 p. 202-208

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抄録

成人の慢性副鼻腔炎急1生増悪症12症例にロキシスロマ・イシン (150-300mg/日) と荊芥蓮翹湯 (7.5g/日) を4週から11週間投与した。治療効果をCTにより判定した。
臨床経過は10症例が著効, 2症例が有効であった。著効10症例では, 自覚症状の消失はもちろん, CT上, 上顎洞飾骨洞の均一な陰影, 粘膜肥厚, 液面形成などの病的所見の消失を見た。有効2症例では, 自覚症状の改善をみたのみで, CT上では変化がなかった。
本療法により, 治療期間の著明な短縮と根治的治療効果が得られた。

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